おはようございます、みこです。
親友Mちゃんから送られてきたエジプトの写真。
私の記憶の中のエジプトはなぜかアスワン。
アスワンという地をなんと表現したらよいのだろう。
静かで、厳かで、明るく、透明感があり、素朴で甘く、のどかである。
涙があふれそうになったほどの「幸せの地」
黄金色の太陽が降り注ぎ、花が咲き乱れ、ヤシは天を仰ぎ、
小鳥はさえずり、岸辺に水鳥が遊ぶ。
ルビー色のカルカディールという赤いお茶、
肌色の砂、
人なつこい黒いハエとハエを払う素朴な箒、
民家の壁に描かれている楽しい絵、
ファカールという優しい帆船、
砂漠の神々と王たち、
壮大な極彩色の死後の世界、
太陽と、月と、星、
陽が昇り陽は沈む一日…。
うんと若い頃、私はアガサクリスティーの書いた
「ナイルに死す」(原題:DEATH ON THE NILE)に触発されて出かけたこの地。
若い頃のエジプトの旅は、私の中で混沌としていて今も漂い続けている。
私にとって何が必要で、何が不必要なのか、
今もわかったつもりでわかっていないのかもしれない…。
友の写真をみてそんなことを感じた冬の朝でした。
(シネマと金柑 電話と涙)