今日の宮崎の青い空を眺めていたら、
私の中に、当然Electric Light Orchestraの「Mr.Blue Sky」が流れてきた(笑)
そして、想い出されたのがこの曲がサントラで使われていたこの摩訶不思議な映画。
Eternal Sunshine of the Spotless Mind
「記憶除去手術」を受けた男女を主人公として、記憶と恋愛を扱った映画。
原題は、アレキサンダー・ポープの詩の一節、
「真の幸福は罪なき者に宿る」というくだりの原文から取られている。
劇中でメアリーが暗唱するのが何とも印象的だった。
そして、30代の頃訪れたロングアイランドの風景も懐かしかった。
How happy is the blameless vestal's lot!
The world forgetting, by the world forgot.
Eternal sunshine of the spotless mind!
Each pray'r accepted, and each wish resign'd.
幸せは無垢な心に宿る
忘却は許すこと
太陽の光に導かれ
陰りなき祈りは運命を動かす
悲しみの原因である「記憶」を消すことができるとしたら、
私たちは救われるのだろうか。。。
私はそうは思わない。
私の中の悲しみの「記憶」は、時の流れの中で自ら逃げることなく向き合うことで昇華していった。
そうすることで、内なる自分が強くなり、何倍も美しくなっていくことを知っているから。
そして悲しい「記憶」さえも、悲しいまま(あるがまま)受け止めることで
懐かしい「記憶」へと変えていくことができる、とそう信じている。
私にとって時が流れて歳を重ねることが、素敵だと想えたこの瞬間。
宮崎の空はどこまでも青い。
(福岡)