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カテゴリ:旅の記憶( 36 )



恋をしていますか?
ここは、「ギャラリー・ホテル・アート」
あのフェラガモグループがフェレンツェ市内に所有するホテル4軒のうちのひとつ。
現代アートをテーマにしたデザインホテル。
ホテルの設計は気鋭の建築デザイナー「ミケーレ・ボナン氏」
アートホテルの名の通り、レセプションスペースや各フロアには新進若手アーティストの作品を展示。
この時はブラット・ピットの写真集の中から映画のパネルが展示されていました。
ライブラリーにある蔵書のセレクトや上質な客室用リネンなど、随所にそのこだわりがみられます。
街歩きにも便利なヴェキオ橋のたもとにあるこのホテルを選んだのは大正解でした。
ツアーでは絶対泊まれないこのホテル。
個人で行かれる方には是非オススメの一軒です。
但し、人気のデザインホテルだし、客室数も少ないため、かなり前からの予約をおすすめします。



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みこです。
懐かしい写真から。。。
うふふ。。。48歳の時のわたくし。


(雨の夜の誘惑)
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by paris-texas_press | 2011-05-01 21:59 | 旅の記憶



Bon Bon Voyage!
こんにちは、みこです。


旅の記憶は不思議なもので、
それが一粒でもココロに落ちると、もう大変なのです。
久々、異国を旅する友人の写真家カズさんと話をしたからでしょうか。



ヴァンヴの蚤の市の有名人、ブルドックを連れたパトリスは、
私たちがパリに行くと必ず逢いにいくひと。
60年代のデザインが好きで、以前は映画関係の仕事をしていたという。
調理器具が主、どれもきれいに磨いて並べてある。
商品は人を表わすって言うけれど、
好きなものを大切に扱っているんだなって、とても嬉しくなる。
それに彼はとても着こなしがお洒落。
辛口ムッシュが言うから間違いない(笑)




左がパトリス、ムッシュ撮影。
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ここがジェーン・バーキンが住んでいたところ。
そう言われても石壁があるばかりで、中はどんなふうになっているの。
そこからすぐのところに、ゲンズブールの住んでいた落書きだらけの家がある。



私、みこがムッシュを撮影。
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トリュフォーの映画でジャンピエール・レオが窓を大きく開け放った一瞬、
雑踏のざわめきがおしよせてくる場面。
たぶん、夜は、そんなふうにやってくる。
リスボンのホテルで、旧い鎧戸をあけたときのように。



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旅の記憶は、旅の種となって、たちまち私の中で芽吹いてくる。
一昨年の夏、なかなかやっかいな皮膚炎を発病してから、
完治するまで海外はあきらめた私だったけれど、
それでも何が起きるかわからない今、それでいいの?って考えてしまう日々。
私の中に宇宙が存在することも気づいているけれど、
私の外の宇宙もまだまだ感じに行きたい。
ニューヨーク…どうしよう…



(お知らせ)

ミクロVSカズ二人展
「僕らのパラレルワールド」

見えない月を想う…黒木一明

開催場所
宮崎空港ビル3Fギャラリー
開催期間
2011年4月1日~4月29日

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by paris-texas_press | 2011-04-27 08:08 | 旅の記憶



きらきらとした時間。
ただいまです。みこです。



30年という時の流れが、きらりと光るひとすじの流れ星のように過ぎた時間でした。
同級生のれいこちゃんからの言葉、
「はればれとしたさみしさ」がぴったりの心境でしょうか…
やはり大切なことは言葉にできませんね。
ごめんなさい。
ご縁のある皆さまとは、またゆっくりと語り合いましょう。



***************



そしてやはりまたここ岐阜の「百草」に、ムッシュとaiちゃんを連れて行きました。
ちょうどミナペルホネンの皆川明さんの、「つくりの回生」の企画展も開催されていて、
今日は、皆川さん在廓のようです。
どおりで、いつもは山間の静かなギャラリーがすごい人でした。
そして皆川さんの周りはミナファンの方がいっぱい。
若い方から年配の方まで、皆さんセンスの良い綺麗な方ばかりで溢れていました。
皆川さんも噂通りの穏やかな謙虚な話し方をされる方でした。



そして、私も可愛らしい作品にうっとり。
宮崎に住んでいるとこんな機会はまずありません。
私、興奮してしまって気が付いたら
皆川明さんと百草の安藤明子さんとコラボのサロン(巻きスカート)2枚、
オリジナルのミナの素敵な生地の手提げトートを2枚、
ハンカチ、生地と手にしていました(汗)
私が身につけているのを見かけられた方は、
どうぞお声かけくださいね(笑)




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私の天然酵母パンつくりの先生aiちゃんと、ルヴァンのパンを食べて満足なふたり。
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お日様の光が気持ちの良い穏やかな冬の時間を
愛する人たち(魂の家族)と
…aiちゃんは私のことみこママと言います…
共有することができた幸せな旅の時間でした。
ほんとに盛り沢山の日々でした。

そして、19日(日曜日)私用で行く日帰り東京が、
ふと京都経由で行こう!
と思い付き、17日から行ってまいります。
きっと素敵な出逢いがありますので、報告出来ることはここで綴りたいと思います、
どうぞ皆さまも素敵な一週間をお過ごしくださいね♪

(祈り)
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by paris-texas_press | 2010-12-14 13:31 | 旅の記憶



息子とふたりの時間

こんにちは、みこです。



息子とふたり、百草のカフェでゆるりとした後は、
百草から近いということで、古道具も扱っているという
花蓮(ほわれん)を探しました。

えっ!こんなとこにあるのっていう場所にありました。
花蓮…名前がうつくしいですね。
お店の横脇には土岐川が流れていて、竹林の横に蓮の池がありました。
泥水から凛としたうつくしい花を咲かせる蓮を見る度に、
私の人生どんなに苦しいことがあっても、うつくしい花を咲かせて
周りの人たちに優しさと慈しみを与えれる人になりたいと、切に想うのです。
花の時期は終わっていましたが、
夏の季節にまた訪れてみたいものですね。




入口は緑に覆われていました。
趣のある古い修理工場の鉄骨の建物のようです。
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一階はギャラリーです。
多治見という場所柄、床は陶器の破片で埋め尽くされていました。
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二階にはカフェと、古道具やお洋服のコーナーがありました。
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友人たちのお土産に、ロタースティーを買って帰ることにしました。
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そして、時間があればぜひ寄ってみたかった場所が、ここバロック建築の多治見修道院。
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息子とふたり、とても穏やかな優しい時を過ごすことができました。
甘く切ない。。。しあわせなひと時でした。。。
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by paris-texas_press | 2010-10-29 16:26 | 旅の記憶



日々の光が映し出すもの

おそらく今回が、息子とふたりだけで過ごせる最後の時なのではないかと、
なんとなく…思っていたけれど…

とても忙しいのに時間をとってくれて、
私の岐阜のギャラリー廻りにつきあってくれてありがとう。
息子の愛車の助手席はイイもんです!




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さて、ギャラリー百草で安藤さんが話されたことで、
今でも心に残っている言葉がいくつかあります。
まず、「自然光で観る美しさ」ということです。

自然光観る美しさというのは、茶室で眺めた器が教えてくれたこと。
薄暗い茶室の中で、障子を通過して届く光は柔らかく、
器の色艶や肌合い、陰影を静かに豊かに映し出していました。
煌々と明るいところで観るよりも、たくさんのことが観えてきました。
これは茶道や禅の思想に繋がる感覚ですが、
いかの取り巻く要素を減らして、そのモノに意識を集中させるか。
引き算していくことで、逆に大きな世界を得られるのです。
(安藤雅信氏著書「美と暮らし」より)

いつも私たちが思っていることです。
私たちは「モノを売る」ということを生業としています。
物質主義だと言われればそれまでですが、
自己満足だと思われようが、
そこに精神性を映し出すことで日々の暮らしを紡いでいます。
日々の光がもたらす味わいは、目に観えないものまで取り込んで、
生活空間でモノをみせたいという私たちの想いを支えてくれています。





ギャラリーの入り口の白い大きな壺は内田剛一さんのもの。
手水鉢に見立ててあります。
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そして、併設されている中村好文氏設計によるカフェで一休み。
…私、実は中村氏に「終の棲家」を設計して頂きたいのだけれど…

静かなピアノの調べが流れていました。


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ルヴァンのパンと玄米コーヒー豆乳ラテはとてもうつくしかった。
左は蒸したもの、右はトースト。


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こちらは予約しておかないと売り切れてしまう旬の野菜のランチメニュー。
優しいので、身体が喜びます
今までいろいろな豪勢な?コースお料理も食べましたが、
たくさん食べれないし、時々もういいかなって思います。
素材とシンプルさ、限りなくお家ごはんに叶うものはありませんから。


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カフェに飾られていた花器
安藤さんの掛け花シリーズ・十字架   
購入しようと思っていたのに、すっかり忘れて帰りました。
でも、だからまた、12月の名古屋の時にここに来れるかもしれません。


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人の眼というものは不思議なものです。
はっきりと観えているものがある一方で、
観えていないものを感じとって、自分の中に映し出すことができます。
この安藤さんの言葉のように、私は常に観えないものの気配を感じます。
私の場合、神社や仏閣、そして大自然の中でその感覚は研ぎ澄まされるのだけれど、
今日、ここで同じように感じることができたのは、
思いがけず初対面にも関わらず、安藤さんの温かな人間性に触れ、共感するお話までできたこと。
息子と一緒だったということ。
そして今夜これから始まることが、
私たちにとって「特別なこと」、
私にとって「節目のこと」だったから。

お祝い事は時として哀しみを伴います。
今夜のことは私だけが感じれたこと。
だから、なかなか寝付けませんでした。。。








     
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by paris-texas_press | 2010-10-27 10:35 | 旅の記憶



ただいまです!

宮崎に帰ると、ここ数日間が数年間過ぎてしまったような感覚でした。
アインシュタインの相対性理論ではありませんが、
時間って「伸び縮み」するんですよね。
友人に「浦島たろこ」みたいな気分だわって何気に言ったら、
相対性理論の中に「ウラシマ効果」というのがあるらしいのです、
やっぱりね…(汗)


たった数日間なのに、名古屋→岐阜→名古屋→京都→名古屋と満喫した私でした。
今まで何度も行った名古屋、京都とはまるで違った感じもありました。
精神的にも、もっともっと成長しなければ苦しくなる自分も確認できました。



ということで、まずはこの方との出逢いです。
岐阜県多治見の山間に、全国からたくさんの人が訪れる
人気のギャラリー「百草」のオーナでもあり陶芸家の安藤雅信氏です。
個展初日でお忙しいにもかかわらず、
いろいろなお話をさせていただきありがとうございました。
お陰様で「こころのくつ」を脱ぐことができました。



現代美術、茶の湯、工芸、生活道具、ファッション…
ジャンルにとらわれることなく、モノと暮らしを自在に結ぶ。
百草には暮らしに潤いを与え、
日々を育む力が溢れています。
詳しくは、少しづつ…


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by paris-texas_press | 2010-10-26 10:26 | 旅の記憶



夏の小鹿田焼き


こんにちは、みこです。



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今週末ムッシュと日田の皿山に、
お世話になっている陶工黒木さんに逢いに行ってきました。



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去年の2月出逢った雪降る山里の風情とは一変、
そこには夏の緑鮮やかな山里が広がっていました。
川のせせらぎに、ひんやりとした風が私たちの火照った身体を涼やかにしてくれます。
ここは、何度来ても大好きな場です。



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私たちは、「直観」を大切にします。
もちろんたくさんの品を見る経験から養われる直観。
物の佇まいに感得し、美しいと眼と心が自然と留まるのです。
造形、模様、調子、活力がある、侘びた感じ、寂びた感じ、
そういったものをトータルに判断して品を観ます。


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今は、ネットでポチっとすれば何でも買える世の中です。
でも私たちは幸運にもアナログ世代で育ち、
ムッシュに至っては、携帯さえも持ちたくないという無類のアナログ人間。
そんな私たちの仕事における座右の銘は、
柳宗悦先生の、「書を捨てて旅に出ろ」なんです。
いつも片手で文字をつぶやいてばかりいないで、
私たち売り手側の人はもちろん、
そうでない皆さんも是非心惹かれる品を見つけたら、
その品が生まれた場所に足を運んでみてください。
日本中の骨董市や、世界中の蚤の市も学びの場です。
観て触ってその場に身を置いて、その品が生まれた場の景色を眺め、
そこに暮らす人々の生活を垣間見れば、
なぜ、そのような美しいかたちが生まれたか
品の背景を知ることができるでしょう。



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10月、12月の共同窯での窯焚きに間に合うように、
Paris,Texasオリジナルも発注させて頂きました。
そして、今回も見て触って直観でたくさんの素晴らしい小鹿田焼き、
100点位はあるでしょうか…
出来る限り連れて帰ってきましたよ^^



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本日からParis,Texasギャラリーで販売しています。
皆さんもお楽しみにいらしてくださいね。
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by paris-texas_press | 2010-07-18 18:55 | 旅の記憶



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こんにちは、みこです。
昨日みえちゃんに逢ったら、英国に行った時がとても懐かしくなり
また行く約束をしてしまいました^^;
お肌…大丈夫かな???


5年前のブログにその時の様子を少し書いていますが、
今のように写真も大きく綺麗ではないので、
皆さんのご要望が一番多かったコッツウォルズ編を
もう一度、編集して載せたいと思います。
ここは、私、本気で住みたいと思ったところです。
アンティークが素敵で、たくさん買い付けをしてきました。
今ではもうデスプレイに使う非売品以外はすべて、
皆さんの手元に旅立ちましたよ^^



マダムみこの旅日記----コッツウォルズ編



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ロンドンから西に200kmほど行ったところに広がる丘陵地帯、コッツウォルズ。
丘を覆う緑の牧草地に、はちみつ色の町並みはまるでおとぎの国。
英国で最も美しい場所のひとつです。




Burford(バーフォード)



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コッツウォルズ地方の東の玄関口としてオックスフォード方面からの旅行者が必ず立ち寄る村。
古風で趣のある教会や、古い建物をそのまま使った幼稚園もあります。
16世紀頃に建てられた家々にはレストランやショップが入り、
散歩しながらのウィンドショッピングは至福のひとときでした。



Bourton-on-the-Water(ボートン・オン・ザ・ウォーター)



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コッツウォルズの地方の村々の中でも、1,2を争う人気の村。
ウインドラッシュ川のほとりに、石造りのコテージやショップが並ぶ。
PUBで一休みしながらアンティークショップ巡り。
PUBでクリームティーと頼むと、紅茶にスコーン2個に、生クリームやジャムがついてきます。
このスコーンもピンキリで当たり外れが大きいのですが、ここは美味しかった。

ずぅーといたい・・・そんな気持ちでいっぱいでした。




Broadway(ブロードウェイ)



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北部コッツウォルズ地方を代表する人気の村。
ハイSt.の両側には石造りの建物が並びます。
近郊から切り出されたはちみつ色のコッツウォルド・ストーンで造られた家並みは
まるで絵本から抜け出したような風景です。
家々のイングリッシュガーデンが素敵でした。
私も帰ったらさっそく家の庭の手入れをしなくっちゃ!!と意気込んだ次第です。




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遠くの羊、見えますか?
うさぎもいました。
コッツウォルズはピーターラビット誕生の地、湖水地方ではありませんが
このように通りを散歩しているとどこでも見つけることができます。
もう嬉しくて、嬉しくて・・・。


また英国に行くとしたら、夏の季節に今度は湖水地方に行きたいなぁ~
皆さ~ん!誰か私と一緒にピーターラビットくんに逢いに行きませんか?


ほんとに行きたいところだらけで困ってしまう私です(笑)




(大銀杏の樹)
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by paris-texas_press | 2010-03-14 09:19 | 旅の記憶



時間よ止まれ♪

こんにちは、木村です。

先日、みこさんと尾八重地区へと行ってきました。
みこさんもPRESSに書いていましたが
「山へ行きたい」というみこさんの想いのまま、
そして行く先もみこさんの「直観」のまま、
僕はただお伴をすることになりました。
いつも後になって不思議に思うのは、
みこさんと一緒に観る風景は、その時の僕の想いであるということです。
今回もそうでした。
朝、思い立ってなんの下調べもせず、
ただ導かれるように行ったその先にあったものは、
目に見えないものが感じとれる場でした。

「椿一番館」という名のギャラリー



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いくつもの山を越え、己の観と頼りない道路標識だけを頼りに行き着いた先に忽然と現れたこの建物。
ただ、みこさんの尾八重地区がとても気になるのよねの一言だけで
車を奥へ奥へと走らせた僕たち。



尾八重の集落の入り口に静かな竹林があった。
風が吹いていた。
僕たちは車を降りた。


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風は目にみえない。
そして風の存在は、ただ、雲の動きや草木の揺れる動きによってしか悟れない。
私たちの目に映る風は「動かされるもの」を通してしかわからない。
人間の目に映るのは必ず動かせれるものであり、
動かすもの自体は目に見えない。



実は僕たちはまずはここで洗礼を受けたのです。
看板のような目印もなければ、前知識もない僕たちがすぐにこの建物に辿りつけたの訳が、
「風が導いてくれたのよ」
と涼しい顔で言ったみこさんの言葉の意味が、僕は後になってわかった。



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すべて後になって知ったのだけれど、ここ旧尾八重郵便局だった建物は、
現在は、西都市の市民グループ「尾八重エコプロジェクト」の手によって
「椿一番館」という名前でギャラリーとして生まれ変わったのだそうだ。
無人のその建物は、静かに優しく僕たちを迎え入れてくれた。
実はこの集落に入った時から僕たちは視線を感じ続けた。
実際には誰一人逢わないのだけれど、どこかしこに気配を感じる。

するりと扉が開いた。
中の空気も澄んでいる。
ビロードの椅子にほこりが感じられない。
スリッパがきちんと並べられている。

誰が来ることもないこんな山奥の空き家なのに、きちんと掃除がゆきとどいている。
ああ、そういうことなんだと僕はぴんときた。
ともすると滑りが悪くなる木製の扉がこうもするする開く訳がわかった。
毎日掃き清めている人がいるんだ。
毎日窓を開けて空気を入れ替えている人がいるんだ。
そう、ここは今を生きる人たちと、確かに生きてきた人たちの想いがひとつになった場なんだということ。
過ぎ去ったものが確かに存在するということ。
それは淡々と大切に守られてきているということ。
そして何も国宝級な特別なものでなく、
僕たち庶民のふつうの暮らしの中にあったもの。
うまく言葉では伝えられないけれど、
それは「古道具」を扱う僕にとって大切ななにかを想い出させてくれた。




中に入ると確かにそこは郵便局であった。
木枠の窓ガラスがはまったカウンターがあった。
その下の手紙や書類を出し入れする空間にそっと手をいれると、風を感じた。
そこは、現在と過去を繋ぐところ。
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僕たちはしばらくその無人の空間を楽しんだ。
切手を買いに来る人、手紙を出しに来る人、電話をかけに来る人。
当時の楽しそうに語らっていた人々の声が確かに聞えてくる。




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ドキュメンタリー映画が撮れそうなこの場所で僕たちも写真を撮ってみた。
出来上がりにふたりでにやりとしてしまった。
そして、宮崎もまだまだ僕の知らない場所がたくさんあるんだと嬉しくなった。
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by paris-texas_press | 2010-01-21 11:29 | 旅の記憶



風の旅
 
こんばんは、マダムみこです。
昨日の宣言通り、今日は山へと行きました。
ここ、険しく深い米良山中にある尾八重地区。
「直観」で動きました。


西都市から一つ瀬川沿いにぐんぐん車は進みます。
川面に映る風景は幻想的です。
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尾八重地区の看板を頼りに山道へと入ります。
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途中に廃校の小学校がありました。
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誰もいない小学校の校庭に立つと、風がざぁ~と吹きぬけていきます。
目を閉じると、子どもたちの元気な声が確かに聞えてきました。
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私たちは小学校を繋ぐ橋を渡り、
今日の目的地、尾八重地区の「椿一番館」へ行くため車へと戻りました。
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これから山奥へと19キロほど行かなければなりません。
ますます風の音が鮮明に聞えてきました。
私、わくわく、どきどき。


★この続きはまた★




(オーブと光)
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by paris-texas_press | 2010-01-19 22:06 | 旅の記憶




宮崎市霧島3-133にある雑貨・家具・お洋服・骨董などのセレクトショップ★ギャラリーカフェ併設★                ムッシュ&マダムへのお手紙は gion3@ joy. ocn. ne. jpまで
by paris-texas_press
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