日田の皿山
2月17日、寒が戻った寒い日でした。
福岡側からのナビで山の奥へと車を走らせていると、途中から雨がみぞれに変わり、
道幅も車がやっと通れる位で、下を覗くと崖。
「道、違うんじゃない?」
もう一度、ナビを設定し直してもこの道。
とにかく行ってみよう。
みぞれは雪になりまだ昼間だというのにあたりは薄暗い。
どんどん山に登っていく。
・・・・・・・・・
行けども行けどもそれらしきものは現れない。
「人生と同じ!ここであきらめちゃだめ」
そう心の中で念じ続けていた私(苦笑)
しばらく行くと辺りが開けた。
カーブを曲がると、下の方に山あいの集落が見えてきた。
「小鹿田焼きの里だ!」
車を止めて、飛び降りるとそこは別世界。
「ギーギィー・・・ゴトン・・・」
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この音、日本の音風景百選に選ばれている
川のせせらぎと唐臼が土をつく音が響き渡る。
思わず背筋がゾクゾクッとする。
決して大げさな表現ではなく、
古きよき日本の原風景をそのまま封じ込めたかのようなたたずまいがそこにあった。
後でわかるのだけれど、日田の方から来れば、道は舗装されて広く、簡単に来れたようです。
それにしても、小鹿田焼きの里は、初めて訪れる私たちに感動的な粋な出逢いをさせてくれました。
次回は柳宗悦、バーナード・リーチの足跡を探しながら訪れた小鹿田焼き陶芸館や、
若き陶工さんたちの器との出逢いを紹介します。
ムッシュ&マダム