宮崎の桜はすっかり葉桜になってしましましたが、京の都では今が満開のようです。
京都にいる友人からは、桜便りが続いています。
それでもパリ、テキサス近くの文化公園ではこのところの暖かい日和に誘われ、
お花見の人たちで賑わっています。
八重桜も咲き始め、何より自然の中でいただく手作りのお弁当には、
どんな高級料亭のお料理も敵いませんものね。
ところで、皆さんは「桜守」という言葉を聞いたことがありますか?
ねがわくは花のしたにて春死なむそのきさらぎの望月のころ
この歌は平安末期の歌人西行のもので、「桜狂い」と呼ばれた人です。
そして、現代の「桜狂い」が創業天保年間、代々御室御所に仕えた植木職人
16代目佐野藤右衛門氏であります。
櫻を植え、育て、枯れかけた樹を甦らせる。
人は彼を「櫻守」と呼びます。
佐野氏のことを知ったのはずいぶん前のことです。
が、「
禅文化研究所のブログ」や今日の朝日新聞で掲載されているのを見て、
改めて、「桜守」佐野氏の素晴らしさに触れることができました。
「春には神も人間も虫も桜に集まる。桜の前では、神も人もいっしょに舞い、遊ぶのです」
そうした「神遊び」が花見だといいます。
で、その「作法」は?
「桜は下を向いて咲くから、木の下から見るのが一番。
ビニールシートはあかん。桜が息ができへんから。
手拍子の歌はいいが、カラオケは震動が伝わって早く散らせる。
酒を飲んでへどをはくのはいい。
土の栄養になる」
なるほど。。。
桜をみるというより、同じ自然の生き物に戻って、桜とともに春を楽しむことなのですね。
「桜前線に沿って旅をする・・・」
そろそろそんな年頃になったように思えます♪