周山街道をさらに北に
足元を見れば、苔の緑が冴え冴えと蒼い。
天を仰げば、どこまでもまっすぐな北山杉の緑もまた濃く深い。
「清滝川の岸に急な山が迫ってくる。やがて美しい杉林がながめられる。」
川端康成の名作「
古都」にも描かれた
北山杉の里・中川。
そして、
東山魁夷の世界が広がります。
川端康成の記念館にも途中立ち寄ってみました。
大台杉・・・樹齢500年の北山杉。
ひっそりと
「杉塚」がありました。
北山杉・・・実は船塚のマダムハウスにふんだんに
使われているのです。
今では貴重なものだと伺い、資材としても大切に保存しておかなければ、と思った次第でした。
その山間に佇む室町時代創建の
宗蓮寺書院はここから上っていきます。
別名「
花の寺」と呼ばれているここは、今回の案内役の京都タクシー「植田さん」のおすすめでした。
室町時代に創建された浄土宗の古刹。
市内から遠く離れ、山深いため訪れる人もなく北山杉の里、
中川の人々と深く結びついている
宗蓮寺。
この鄙びた山寺が華やぐのが秋明菊の咲く秋の季節。
秋明菊は30年程前までは貴船で群生していたため
貴船菊とも呼ばれていましたが、
現在では絶滅の危機に瀕し、特に薄紅色の原種は幻の花と言われ
京都でも殆ど見られなくなっているそうです。
また、秋の日に訪れみたいものですね。
PRESS京都紀行つづく・・・ふぅ~あと一息・・・