粉雪が舞う被災地を、祈りをささげながら歩く僧侶
盛岡市にある石雲禅寺の副住職小原宗監さん(28)2日に岩手県宮古市を出発し、
野営しながら宮城県石巻市を目指している。
素足にゴム草履。
お経を唱えながら、倒壊した家屋の前では深々と一礼し、
犠牲者の
鎮魂と街の復興を祈った。
「がれきの残る所には人の思いが詰まっている。
被災者や復興に関わる人たち。そして畏怖(いふ)の念を込めて海にも合掌したい。」
4/5 朝日新聞より
本来、宗教、とりわけ仏教は、写真のこの一人の若き僧のようにスタートしたのではないかと思う。
禅寺とすれば曹洞宗か臨済宗、黄檗宗の僧なのかと思うが、
法然も親鸞も日蓮もこの若き僧のように歩み出したのではないかと思わせる。
雪の被災地を素足に草鞋で弔いの行をゆく僧に、
かすかに、わずかに生き続けている日本人の精神史の深い根っこを見たように思う。
竹永 茂生氏談

美しい姿を見せていただきました。
ありがとうございました。
(陰徳)